吸う人も吸わない人も読んでみて欲しい僕の喫煙にまつわる話
やめようやめよう、やめるやめると言い続けてきた僕がついにたばこをやめます。
だから今日はタバコにまつわるお話です。
吸う人も吸わない人も読んでみてください。
タバコは慣れるまでとても不味い
度々言ってますが、僕は「知ってるつもり」が嫌いです。
22歳の冬にそれまで10年続けてきたバスケを辞めた時にたばこを吸い始めました。
バイトの先輩が「タバコ吸ったことないのに吸う人を否定するのは違う!」というのもありました。
それと居酒屋を自分で開業したいと思っている自分はなんとなく「お酒を飲んでいる時にタバコをすいたくなる」という喫煙者の気持ちを知りたいと思って吸い始めたのでした。
初めて吸ったタバコはとても不味かったのをよく覚えています。
そのあと口にするものがすべてタバコの味がして、何を食べても美味しくありませんでした。
しかしそこで辞めない謎のこだわりを持っているのが僕です。
「一日一箱を無理なく吸えるようになるまでやめない」
という謎の気合いを入れ吸い続けました。
吸い始めて半年も過ぎた頃、一日一箱を簡単に吸うようになりました。
その後はそれをある程度の期間キープしようと思い、一日一箱ペースを続けてきました。それはもう意図的ではなく習慣化されたものでしたし、完全に依存は始まっていました。タバコは僕の生活にはなくてはならないアイテムになりました。
依存の始まり
1年も吸っていると今度は
「辞めた人の気持ちがわかりたい」
ということで禁煙を試みたりしてみます。
禁煙1日目。
仕事が忙しいと全く吸うタイミングがなくそのまま一日を終えられます。我慢出来るというよりもタバコを吸う暇もないといった感じです。
禁煙2日目。
「昨日は忙しくて我慢するまでもなく吸う暇なかったな〜」とタバコを意識し始める。吸いたくなる。が、我慢できます。
禁煙3日目。
タバコが吸いたくなってそわそわし始める。集中力が低下して仕事の能率が下がります。
テキパキと仕事ができなくなって喫煙者の店長に「仕事出来なくなるなら禁煙なんかすんな!」と怒られる。
そして、吸ってしまうのです。
これで僕は「タバコを辞めようとして辞められなかった人の気持ち」がわかりました。
結果オーライです。
世の中は喫煙者に対する誘惑に満ちている
非喫煙者の方には絶対にわからない感覚がそこにはあるのです。
- 景色が良い場所
- 空気が綺麗な場所
- お酒の席
- 気温が低く湿度が高いところ
- 仕事やり終えたとき
- 眠い時、疲れた時
- 満腹の時
- 良い汗をかいた時
などなど。日常生活の中でタバコを吸いたくなるタイミングはいたるところで待ち構えているのです。
ここで一つタバコにまつわる小話を一つ。
日本にはタバコの品質を検査する「タバコマイスター」という職業があります。
そのタバコマイスターは毎日何十種類、何百本というタバコを”試し吸い”するのが仕事です。
そんなタバコマイスターにインタビュアーが尋ねました。
「結局、一番美味しいタバコはなんですか?」
すると彼はこう答えました。
「うーん…仕事終わりの一服ですかね(笑)」
インタビュアーはきっとタバコの銘柄を聞いたのでしょう。
彼もそれはわかっていたのかもしれません。
しかし、彼は銘柄ではなくタバコを吸う”雰囲気”が全てであると答えたのです。
つまりほとんどの喫煙者はタバコに依存していて、その味や香りではなくて、その時の気分や雰囲気でタバコを美味しいと感じると答えたのです。
愛煙家で有名な北の国からの作者、倉本聰(くらもとそう)氏は喫煙シーンを巡って
「喫煙シーンが描けないならペンを折る」
「僕がタバコを吸うのをやめていたら北の国からは生まれなかった」
などといった発言をしています。
「タバコは格好つけるために吸う」という人もいると思いますが、そういったドラマやアニメでタバコの煙を吐き出すのが”雰囲気”を作っているのは言うまでもないでしょう。
じゃあなんでタバコやめるの?
色々とタバコを吸う言い訳を書いてきましたが、結局のところ依存なんです。
でもタバコなんて百害あって一利なしです。
身体にも財布にも何にも良いことなんてありません。強いて言うならタバコ農家と国の税収を多少なりとも助けているくらいです。
あとちょっとしたタバコミュニケーションがあるくらいです。
口臭も体臭も臭くなるし、持ち物や服も全てタバコ臭くなります。
やめる理由はなんとなく、やめたくなったから……
さあ、そんな気持ちでやめられるかな…
嗚呼、今日も木曜日……